第31話 チラウのバスターミナルにて
さて、コロンボから北上します。
目指すは「pallama」と言う村です。
16年前、数ヶ月滞在した村で、当時の下宿していた家は
電気はなく、土を掘っただけの井戸で
水浴びしたり、洗濯したりしていました。
ホテルのおにいさんたちに
「このホテルからバスターミナルまで三輪タクシーならいくらで行ける?」
と聞きまくり、相場をリサーチ。
バスで行こうか迷ったけれど
通勤時間帯で込んでいるのではないかということと
荷物を持っていることから三輪タクシーを選択。
バスターミナルに到着し、
バスの表示を見ながら歩き回っていたら
すぐにバスを発見。
もちろんエアコンバスにて出発。
2時間ほどで乗り換えのチラウという地方都市に到着。
以前滞在していたときも毎回ここで乗り換えていたから
思い出のバスターミナルだ。
これが現在のチラウのバスターミナル付近
ここにくると必ず食べていたのが
卵やカレーなどの具を、小麦粉をこねて薄くのばしたもので巻いて
春巻き状にして油で揚げた「ロールス」。
(春巻き状は形だけで、パリパリじゃないよ~)
ひいきの店があって、そこにはいつも子どもがいて、
顔なじみになっていた。
他のバススタンドにもいたのだけれど
小さな味付け豆を小袋に入れて売っている子どもがいる。
ここにいたのは小学校低学年なのだろうか。
少年と言うより、子ども。
私はいつもその子から豆を買っていた。
するとその子は、私の行き先を知っているので
次にくるバスを見つけてくれて、
先に乗って座席をとってくれて、
そのバスが乗り場にやってくると、
「ここだよ~」って感じで窓から手を振るその子が見える。
もう16年もたった。
そんな子どもたちはもういない。
バスターミナルの中をぐるぐる回っても
以前ロールスを買った店は見つからない。
これを書いていて16年前思い出しちゃったよ(T_T)
しょうがないので近くのお店で軽く朝食
ちなみに手前に二本並んでいるのがロールス。
これだけ持ってきてほしいと頼んだのではないけれど
持ってきて、食べた分だけお金を払う
(たぶん、きっと(笑))
今日の目的地はここではない
目的地に向かって出発しなくてはならない
バスはすぐ見つかり乗り込んだ。
(窓から見えるバスターミナルの風景)
バスは出発する。チラウの町中を走り....
チラウの街を抜けるとしばし北上
しばらく進んだら、この海岸沿いに北上する道路から離れ
内陸方面に向かいます。
だんだん天候もよくなり
風景が変わってきます。
再会スペシャル 第三話 パンラマ編へ突入です。
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