第24話 スリランカのバスにて
ここ近年経済が成長してきて
自動車が多くなってきたとは言っても
スリランカの主な交通機関はバスか鉄道。
鉄道は路線が限られてしまうから
日常の足となるのはバスになる。
スリランカでは
バスに妊婦さんとか、子どもを抱いたお母さんや
お年寄りが乗ってくると
必ず誰かが席を譲ってくれる。
みていると
ほんとに自然な行動で、
いい事をした、って感じでもないし
譲られた方も
「サンキュー」とは言っても
「すいません、ありがとうございます」
って感じではない。
スリランカで荷物を持っている人がいると
座っている人が持ってくれる。
荷物といっても
取っ手や肩にかけるベルトがついた
ちゃんとしたのではなくて
何か別の商品が入っていたであろう
ビニールの袋を再利用して使っている。
そんな荷物を持っている人が乗ってくると
座っている人が持ってくれる
私が座っていたときに
そんなバックを持った女性が乗ってきた
私が荷物を持ってあげようと
黙って動作を始めたタイミングで、
相手も荷物を渡してきた。
あうんの呼吸と言いますか(笑)
すごく自然な一連の流れ。
ひげ面の、手ぬぐいを頭に巻いた
外国人にも当然のように渡してくれる。
慣れなのかな、習慣なのかな。
小さい頃からバスに乗っているから
それが当たり前になっているんだよねぇ
する方も、してもらう方も。
ここ伊那谷では難しいかな。
公共交通機関にはほとんど乗らないし、
すいているから譲る必要がない(笑)
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